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「しかし、何か日本のエッセンスがここに生きている。われわれの 生活の根源的感動にふれることができる。この実感は疑いようがない」 沖縄文化論:岡本太郎 沖縄に定期的に行くようになってから一年が経ちました。それまでは ただの南国の楽園という印象しかなかった場所ですが、知れば知るほ ど興味深い土地だということがわかりました。 沖縄には魂があります。以前と比べれば、沖縄も日本の他の地方と 同じで那覇などはミニ東京となっているのは確かです。しかし、まだ ここには日本の根源が残されています。 沖縄の文化は、祖先崇拝と自然崇拝です。都会は人間関係と自然を 切り離すことで成立してきました。そうすることで都会は利便性を 獲得し、見えないものへの価値を低くしてきました。 都市化の過程で失った、祖先、自然への畏敬と感謝の気持ちを未だ に保持しています。しかしながら、現在薄れつつあるのは事実で まだその香りがするうちに動かなければ、無味乾燥とした社会が 待ち受けているのではないでしょうか。 私見ですが、日本はいま、大きく二つの流れがあると感じています。 一つは、資本主義を突き進めて経済的な成功を志向する流れ。 もう一方は、戦後60年を越えて、大和魂とは何だったのか?と 自問する流れです。私は両方のバランスを取る事が大事だと考えて いて、そのための象徴として沖縄にモデルケースを作りたいと 考えています。 何のための経済か?人が幸せになるためには、人間関係と自然との 関わりが不可欠なのです。沖縄には魂があります。東京には知恵が あります。両者が合わさることで、バランスのとれた生活モデルが 生まれるのではないでしょうか。 魂があるということのほかにも、沖縄には注目すべきことがあり ます。それは何か?在日米軍基地です。基地があるゆえに国から 多大な見返り予算が多々ばら撒かれています。 日本の地方はどこも過疎化や高齢化によって、未来への希望を 失っています。金もなく、若人もなく、ビジョンもない。沖縄には 若者と金はある。ビジョンを一緒に作っていけば面白いことが できると感じています。 東京で生まれ育った私は、人に本心をさらけ出して生きていくこと を避けてきました。沖縄の人々は、こちらがどう思おうと心を 開いて接してきてくれて、人間の付き合いを教えてくれました。 士は己を知るものの為に死ぬといいます。私を受け入れてくれた 沖縄の為に死ぬ覚悟でやります。本気でやることを恥じていた 虚勢を捨ててやってみようと思わせる魅力があったのでしょう。 日本の未来ビジョンの一提案として、地域自立の経済モデルを 沖縄から生み出したい。幸せとは人間関係と自然の中から生まれる のではないかという仮説を元に、国創りを始めています。
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