白隠禅師
「
汝ら仏のこどもらよ、ありがたい人間世界に、得がたい人身に生を受け、何に迷い、何に悩み、
何に病んでおるのぞや。みずから自性を内観し、明浄自性を徹見せよ。衆生本来仏なり、
汝の真心を尊べよ、心の誠をくもらすな、そのまま尊き日をおくれ。俗世界を超越し、人生をも
達観し、いまをたのしく生き抜けよ、生き抜くこそが人生の真の姿であるのぞよ、利己心を捨てて、
無我になれ、無我になっても阿呆になるな、無我ということほかでもないぞ、おのがつたない了見やめて、
天然自然の理をまもれ。おのが心の真をもって、仏の命にふり返れ。心を澄まし、身を済まし、
仏の国の声を聴け。心を見つめ見つらぬき、心の宝をつつむ雲、つらぬきやぶり、その光輝きいだし、
青空のひろきに生きよ、仏の子。
仏眼ひらくも間近いぞ、永遠の生命に生きるまで、たえずゆるめず突き進め、一心勇猛に突き進め。
心の力は偉大なり、各自の心の手や足で、福徳多い人生を、強くあかるくひらくがよい。
あかるいたのしい人生に、天地にとけて長生きし、永遠の生命に生かされて、永遠の命を自覚して、
人に伝えておよぼして、真の命を生き抜いて仏の慈光をかがやかせ。
汝ら即ち仏なり、地球即ち浄土なり、世界を平和の楽園に創ることこそ汝らの勤めと言わで何という。
地球平和の大願に相うちのりて極楽の建設の道歩むこそ仏子の使命に非ざるや・・・・
」
白隠禅師
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