シザーハンズ
シザーハンズ<製作15周年 アニバーサリー・エディション> [DVD]
ティム・バートン,ジョニー・デップ,ウィノナ・ライダー,ダイアン・ウィースト,キャロライン・トンプソン
◆あらすじ
「エドワードは人造人間。だが、完成直前に博士が急死し、両手がハサミのままこの世に残された。心やさしい化粧品セールスウーマン、ペグに引き取られたエドワードは、ペグの娘キムに恋してしまう…。
鬼才ティム・バートン監督の描くラブファンタジー。純真無垢な心をもつエドワードはキムに恋をするが、哀しいかなハサミの手をした彼は、永遠に彼女を抱くことができない。そんなおかしく哀しく美しいラブストーリーを、詩的で夢幻的なタッチで描いた傑作。」
今日は広島に原爆が落とされた日ですね。
原子力という力をどういう方向に使うかで、破壊してしまうか、
大勢の人を助けるか、変わってきます。原子力自体は巨大なパワーで、
それ自体には罪はありません。
使う人の心が大事なのです。
これからを考える際に、今日はで新たな見方を教わった映画を
基にして書きたいと思います。
映画「シザーハンズ」は、手がハサミの人造人間の話です。
見られた方も多いのではないでしょうか。見てる前提で書きます。
見てない人は見てから、この続きを読んでください(^^)
普通は紹介した粗筋のように、ラブファンタジーだと思っているでしょう。
しかし、ある方に教わった見方をするならば、とても深い話となります。
その話を聞いて、勝手に私が原爆とつなげたのですが、結論から言うと、
原子力がハサミだと思ってみてください。
ここで一旦、私が教わった新しい見方に話を戻します。
主人公のエドワードは、菩薩で、博士が如来という見方です。
そして、ペグの一家は菩薩の道を歩もうとしている家族。
さて私たちがロボット、人造人間を作ろうとしたら一番困難なのは
何でしょうか?手を作ることでしょうか?
違いますね。
一番難しいのは心を作ることです。しかしながら、エドワードの心は
完璧だったのです。純真無垢なのです。
そんな心を作れる博士が、手を最後に作るということをするでしょうか?
実はあればわざとだったのです。不自由にすることで、
彼はいろんなことを学べたのです。
エドワードはアーティストで心やさしい人間でした。
人が喜ぶので、植木を綺麗にし、ペットを綺麗にし、髪型まで綺麗にし、
町を明るくします。しかしながら町の人は、最初は変ったエドワードに
興味を持ち自分から近づき、利用していきます。ゴシップであることない
ことを騒ぎたて、利用しようとした人物のおかげで、災難に巻き込まれ
評判を落とします。すると途端に、町の人は彼を恐れ、忌み嫌うのです。
この姿は大衆そのものです。
と、簡単ですがこの辺で。もっとあるのですが、それは機会があれば。
で、エドワードのハサミも、凶器にもなれば、アートの道具にもなる。
本人が凶器に使うつもりがなくても、周囲が凶器として使っているに
違いないと騒ぎたてれば、そうなっていく。
一人ひとりが、自分は大衆と同じように振る舞う恐れがあることを
自覚し、ペグ一家のように向かっていけるかが問われています。
遠回りに見えて、それが近道だと信じています。日常において、
エドワード的なことに向かうことが、回り回って戻ってきます。
博士がわざとハサミを残したことを考えましょう。
そうすることがエドワードには修行になり、彼にとっては最適だと
判断したのです。私たちも同じではないでしょうか。
誤解を恐れずに書くと、原子力というものがあるおかげで、
修行になり進化できるのではないでしょうか。だからこそ、広島・長崎の
教訓を多くの人に伝え、人類が進化するにあたって、良心・愛ぬきには
こうした悲劇が起こることを伝え続ける必要があります。
人間は被害者にも加害者にも簡単になります。
恐ろしいハサミを持ったエドワードが、実は純粋無垢な心を持っていたように、我々人類も実は、純粋無垢な心を持っていると信じています。
ただ、それが自分の思い込みで見えなくなっているだけではないでしょうか?
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