魔界入り
人間ならではの特有の働きの一つに「好奇心」がある。
よく一般的に「好奇心を持て!」と言われるが、好奇心は無理に持つものではなく、自然に在るものだ。
しかも、その言葉はポジティブなイメージを持っているが、実は危険でもあるのだ。パンドラの箱のように、好奇心が身を滅ぼすこともある。
勿論、以前書いたように危険だから面白いのだ。しかし、好奇心の特性を理解していないと、下手したら好奇心は、魔界に突き進むエネルギーになる。
エネルギーがある人は特に、どっぷりとハマりやすい。知的興奮のあまり、専門バカになってしまったり、際限のないループにハマることになる。
他にも、浮気の疑惑や、事件の真相など、知りたい衝動を我慢できずに知らなくてもいいことを知り苦しんだり、知ってしまったがゆえに解決から遠ざかることがある。
好奇心を持った事物に対して、知れども知れども、きりがない。終わりがないのだ。そこだけにどんどんハマり、光を失っていく。
また、ハマればハマるほど、そこに問題解決の光はなくなる。もっと別の場所に答えがあったりする。
行き詰まった時に、全く別のことを考えたり、違うことをするのは理にかなっているのだ。
考え事をしていて、何か苦しくなったら、
「魔界入りしていないか?」と自問自答してみたらよい。そのまま無理に考えても、本当の創造的解決はないだろう。
好奇心はいけないといっているのではないので、悪しからず。足るを知る心がなければ、余計な問題まで背負いこんでしまうのだ。
必要な時に、必要な情報はやってくるものなのだ。
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