あなた次第

我々は自由だ。昆虫などは、機械のようだ。選択の自由がない。
プログラムされた通りの生を生きる。
自由であること。この栄光を負担に感じる人もいる。
共産圏から抜け出した人間が、日常生活にある様々な選択の自由さに疲れ果て
元の統制社会に戻りたいと願った人の話を聞いたことがある。
自らの頭で、考え判断するのが嫌な人。何も考えずに、言われたことだけを望む人も
いるということだ。頭を使うのは、面倒なことだ。肉体を動かしているのが楽なのだろう。
自由を放棄し、機械の様に生きる選択肢もあるだろう。しかし、人間とはいえないだろう。
考えること。それに慣れたら、頭を使うことの楽しさを知る。人には質問に答えたくなる習性があるのだから。
自由。それゆえに、みな苦悩する。どんな人生にするかも、すべて自分次第だ。
素晴らしい人生を描くも、汚濁にまみれ苦悩に生きる人生を描くも、すべて自分次第。
他人のせいにもできる。何も解決はしないが。それで気分がよくなるなら、そういう選択肢も
ありだろう。

桜が満開だ。ソメイヨシノは人の力が作り出した園芸種である。人が滅びると、この見事な桜も
滅びていく。自然にはあの美しい桜は生まれなかった。人は、創造できる。
神と同じなのだ。自分の人生も創造できる。犬には、そのようなことはできない。
犬がある日、犬の権利を主張し、犬の、犬による、犬のための政府を主張することはない。
それゆえ、犬たちには悩みがない。
悩みとは、創造の種子だ。悩むということは、選択肢の自由を持っているからだ。
こんな話を聞いたことがある。
ある会社にサッカー好きな社員が二人がいた。見逃せない一戦があり、どうしても
見に行きたいと考えていた。二人とも上司に許可を求めたかった。
「駄目だと断られるかもしれないが、だめもとで頼んでみよう。数時間サッカーをみても
仕事にたいした支障はきたすまい。そのあとで頑張ればよいのではないだろうか」
翌日、ひとりは怒りに満ち溢れていた。もうひとりがサッカーのチケットを机において
仕事をしているのをみたからだ。
「あなたはどうしてチケットをもっているんだ?私が上司に頼んだら、即座に駄目だと
却下されたのに。あなたは上司の言うことを聞かないつもりなのか?」
もうひとりはいった。
「上司は私に許可をくださったよ」
「不公平だ。どうして、私には駄目で、あなたには許可を出したのか、上司に確認してくる」
もうひとりがいった。
「ちょっと待てよ。君はなんて聞いたのか教えてくれないか?」
彼は、
「なんて聞いたか?簡単だよ。
『仕事中にサッカーを見ても良いですか?』とだよ。
そしたら彼は怒って許してくれなかったよ」
もうひとりが笑いながらいった。
「どうしてか理由がわかったよ。私は上司に、
『サッカーを見ながら、仕事しても良いですか?』とたずねたのだよ。
そうしたら彼は許可をくれたよ」
人生とはそのようなものである。あなた次第でどうにでもなるのだ。

2 comments

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doumori

ちょっと悩んでた今、OZEKIさんのこのブログを見て、
目が覚めました。ありがとうございます。

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n12119

今日の内容も深いです。
すべて自分次第。すべて自分次第。
う~ん、思い当たります。
目黒川ですか~?
夜風に当たりながら、散歩にちょうどいいですね!
家の近所の桜も7分咲きぐらいになりました。
東京に行くことがあれば、お邪魔させて頂きます。

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