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映画の評判が悪い、ゲド戦記。それならば、映画を見る前に
原作を読もうと読んでみた。
ゲド戦記「影との戦い」に気になる記述が。
「そなた、子どもの頃は、魔法使いに不可能なことなどないと
思っておったろうな。わしも昔はそうだった。わしらはみんな
そう思っておった。だが、事実は違う。力を持ち、知識が豊かに
ひろがっていけばいくほど、その人間のたどるべき道は狭くなり、
やがては何ひとつ選べるものはなくなって、ただ、しなければ
ならないことだけをするようになるものなのだ。」
理論上は、どんな道も選べるのだけれども、
事実上道は狭まっていく。
実感として、人は為すべき道を歩むようにできているのだなぁ。
楽したいけど、容易じゃないからこそ意味があるのですなと
自分を励ます今日この頃です。
「逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだー!」と
気分はすっかり、碇シンジ。

5 comments

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キョンキョン会計士

人間の辿る道は狭くなっていく
それは「人生は生きているのではなく、生かされている」と同じことかもしれまんせね。
世に生まれてきた存在意義を全うするのにやるべきことは収束していくんでしょうか?
エヴァは大好きでしたが、宗教、哲学の意味が込められていて終盤は理解するのが難しかったですね!またDVD借りて見たくなりましたよ!

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アゲハ

ゲド戦記私も観て来ました。
千と千尋やもものけ姫など宮崎駿ファンには少しがっかりした内容でしたが、本は面白かったですね。
光と影、コスモクラトールミトラも光と影の戦いでしたよね。
ミトラ教の。。。

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keiko

ゲド人気のようですねぇ~。
いろいろ考えさせられる映画みたいで・・・私も観ようと思っています!!

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yasuda

はじめまして。
いつも楽しく拝見しております。
私も尾関さんと類似の経験(ooe教授にお尋ね頂ければ、私のことをご存じと思います)をしておりますので、上記ゲド戦記のセリフにはついつい立ち止まって考えてしまいます。
「逃げちゃだめだー!」にも反応してしまいます。
悩みは尽きません。
人から言わせれば「贅沢なことで悩みやがって」となるのでしょうが...

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atsu

>逃げちゃだめだ!
最近、知らないうちに逃げていた自分に気がつきました。
ゲド戦記。見たくなっちゃいました。
映画の言葉で言うと
ディズニーのプリティ・プリンセスで
主人公に先立った父親が書いた手紙の言葉が好きです。
「勇気とは恐れない事ではなく恐れよりも大切な事があると判断できる事。
勇者の命は短いが、慎重なだけでは生きる価値が無い。
これからは、君が何者であるかと何者になれるかの間を旅する事になる。
どう生きるか、どう生きたいかを見定めなさい。」
映画では、最近DVDでニュー・シネマ・パラダイスをみました。
心が温まる映画でした。

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