コンスタンティン
再度私の中で、「コンスタンティン」ブームがやってきました。
「コンスタンティン」はテーマが自己犠牲の映画だと思っていました。
しかし今見ると、他にも新たなメッセージを発見し、見るたびに新鮮です。
今日はその中で、自己欺瞞について書きたいと思います。
自己欺瞞とは?はてなキーワードで調べると、
「単純にいえば自分をだますこと。
他者欺瞞する誘因があり、その他者欺瞞を上手にやりおおせるために、自己(の一部分)を欺瞞する。
人生に意味や論理的な統一性を与えることで、人生や人間のあり方を合理化しようとする場合である。[1905-80]ジャン・ポール・サルトル 」
とあります。
人は、気付かぬうちに自己欺瞞に陥りやすいです。
人間に困難を与えることで、精神の進化を引き起こそうとするガブリエル。
本来務めるべき自分の使命を謙虚に捉えず、自己欺瞞により使命感を持ち、
一線を越えていってしまう。
勇気によって成長した途端、自己欺瞞に陥り、死んでしまうチャズ。
面倒なことを避けて中立でいるという自己欺瞞をしていて、現実を見ないようにしていたパパミッドナイト。
結果どうなるか?
ガブリエルは神によって羽をもがれ、チャズは死んでしまう。
パパミッドナイトは、コンスタンティンの魂の言葉によって、自己欺瞞に気付き、彼を応援する。
私が学んだメッセージは、謙虚、油断禁物、素直になる、です。
コンスタンティンも、悪魔退治という自己欺瞞をしていた。いくら、退治しようとも、自己欺瞞している限り、神は救わない。それが神の愛情なのだ。
自由意志を尊重するからこそ、自己欺瞞をする自由も許されている。人間が神から愛されている証拠は、どんな罪人でも悔い改めれば許されることではないだろうか。
なぜなら、すべては一つで、自分が自分を許すようなものだから。
理解と体験は違うから、今はただ自己欺瞞という罠に気をつけて試行錯誤するのみ。
こうしたことを書くのも、自己欺瞞に繋がるかもと思いつつ書いてみた。
最後に、自戒を込めて。
「あなた方、生きているのが何か当然のように思っていないか?」
中村天風
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