菩薩の人
笹川良一伝 世のため人のために
黒瀬 昇次郎
この一冊を読んだだけで、彼のことを大分誤解していたとわかった。
「一日一善」「お父さんお母さんを大切にしよう」というTVCMの
おじさんで善人の仮面をかぶり、実際は競艇のドンとして多大なお金を
費やし利権を作り出していた人だと思い込んでいた。
イメージは当てにならないと反省。実際の人と印象は違うもんだ。
ここまで世のため人のために尽くした人も少ないだろう。
ハンセン病は彼のお陰で撲滅に近づいている。
ハンセン病患者と手をとり顔を擦れ合って、共にご飯を食べ
泣くことが自分にはできるだろうか?彼は実際にやった。
勿論行動の全てが肯定される人は誰もいない。
善悪はそもそも相対的なものだ。清濁併せ呑むという言葉もある。
色んな意味で大きく包む器がなければ、大きなことはできない。
彼は昭和を代表する稀代の大人物だった。
人の評価は難しい。本人が満足していればそれでいいのだ。
日本財団会長 笹川陽平氏 Blog
http://blog.canpan.info/sasakawa
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