無境界
無境界―自己成長のセラピー論
吉福 伸逸
今更ですが、ちょうどコメント欄で境界の話がでたのでご紹介。
この本は義母にいただきました。予想外の頂き物で嬉しい限りです。
気になった箇所をいくつかご紹介しましょう。
事実は単純だ。われわれが争いと対立の世界に住んでいるのは、
われわれが境界の世界に住んでいるからである。すべての境界が
同時に戦線だというところに、人間のおかれた苦しい立場がある。
境界が強化されればされるほど、戦いは苦境に陥る。
快楽に執着すればするほど、さらに苦痛を恐れなければならない。
善を追求すればするほど、悪に対する強迫観念が強まる。
成功を求めれば求めるほど、失敗を恐怖する。生に執着すれば
するほど、死はより恐ろしいものになってくる。何かに価値を
見出せば見出すほど、その喪失が怖くなる。つまり、われわれが
抱えている問題の大半は、境界とそれが生み出す対立の問題なのだ。
本来切り離せないものを切り離そうとするから対立が起きるんですね。
国境もそうですね。宇宙から地球を見たら、国境なんてものは見えません。
しかし、そこに国境が現実にあるかのように世界は動いている。
つまり、われわれがふつう和解不可能だと考えている原因と結果、
過去と未来、主体と客体のようなあらゆる物事は、実際には波の
峰と谷のように単一の振動なのだ。波はそれ自体、単一の出来事で
あるが、峰と谷、頂上と底という対立をとおしてのみ自らを表現する。
部分と全体も同様ですね。それぞれを通して表現する。
ここまで手書きで書いていたら、かつて友人のサイトで書評されていたこと
を思い出した。早速見てみると、
・無境界を生きる決意
http://retz.seesaa.net/article/75677246.html
前半同じところ引用してるよ。楽できたのに。。
ま、そんなわけでこの本をお勧めなのでとにかく読んでみてください。
何度も読みたい本の一つです。
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