ソングライン
ソングライン (series on the move) (series on the move)
ブルース・チャトウィン,Bruce Chatwin,北田 絵里子
英治出版の大西さんから献本いただいた。
彼女自身のとても想いのこもった本ということだった。
人生を変えた一冊なのだろう。
オーストラリア全土に迷路のようにのびる目にはみえない道―ソングライン。アボリジニの人々はその道々で出会ったあらゆるものの名前を歌いながら、世界を創りあげていった。かつてのドリームタイムに大陸を旅した伝説のトーテムの物語に導かれ、チャトウィンは赤土の大地に踏み出す。人はなぜ放浪するのか―絶えずさすらいつづけずにはいられない人間の性(さが)を追い求めたチャトウィンが、旅の終わりに見出したノマティックな生き方の真実とは?死の直前で書き上げたチャトウィン渾身の力作。
人生はよく旅にたとえられる。
旅の途中で様々なことに出会い、感じ、新たな感覚が目覚めたり
認識を深めたりと成長していく。
そして旅にも人生にもいつか終りが来る。
この本は著者が死の直前で書き上げたという。
最近、私の原点でもあるタイの山岳民族での水道工事体験をサポート
してくれた、タイ人の方が亡くなられた。30年間、山岳民族のために
尽くした旅だった。新たな旅を祝福したい。さようなら、そしてありがとう。
現代では、死は覆い隠されている。
しかし、死に触れることで今を生きることを意識できる。
心の旅をしたいときに本書で旅されてはいかがだろうか。
自分にとって、大切なことが見えてくるだろう。
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