雑華厳飾(ぞうけごんじき)

本日は、仲間会という入社式と懇親会のような会に御呼ばれしてきました。会の主催者は手技道という、表向きは施術院ですが、実は人の生きる道を伝えているところです。院長である村松先生の結ぶ力によって、多種多様な人が今回も集まり、さしずめ菩薩サミットのようでした(^^)/
仏教では、縁成(えんじょう)という言葉があります。調べてみると、

【縁成】 仏語。すべてのものが因縁によって成り立っていること。

とあります。今日の一期一会も縁があって成り立っていました。出会いがあっても、すぐ深まるときもあれば、そうでないときもあり、時差もあるし、濃淡もあります。目先の結果だけを見て判断していたら、見逃してしまうこともあるでしょう。最近数十年来を経て深まるご縁もありました。いつ出会いの意味に気が付くかわからないからこそ人生は面白いです。
村松院長とは沖縄で出会ったのですが、その後長らくお会いしていませんでした。しかし、何かと気にかけてくださっていて、私が東京に戻り、これから再度ゼロからスタートという話をしたとき、
「おめでとう!よかったね!」と、とても嬉しそうに話してくれました。その一言で、
「あ、やっぱり良かったんだ」と心が晴れ晴れしたことを思い出します。院長は慈悲と愛を感じる人で、心と身体にまつわるプロフェッショナルであります。心身のことなどでお悩みの方は手技道へいらしてみてください。
来賓者の中で江戸時代の研究をされていた、ペンネーム山木育氏がお祝いの言葉の中で、石田梅岩の言葉を紹介されていました。
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直感を感じる本能というものを大事にしなさいというお話だったと自分は理解しました。蚊はボウフラの時は人を刺さない。誰に教わるでもなく、血を吸うことを行い、叩かれて殺されそうになると逃げる本能がある。その本能は人間にも備わっているという例えを話されていました。
ご本人は大変博学な方で、紀伊国屋文左衛門の紹介本がキッカケでテレビ出演され、そのご縁で熊野古道にある平安時代からの街並みが残っている町の話を関係者に話したことで、熊野古道が世界遺産になっていくキッカケとなったとのことでした。知恵も知識もある方が、本能と話されるギャップが興味深いです。そして今はまた全然違う分野でご活躍されているのが面白いです。それはまたいつか別にご紹介できればと。
その他にも個性豊かな方々がいらして、まさに華厳(けごん)のようでした。華厳とは、雑華厳飾(ぞうけごんじき)の略です。さまざまな種類の華によって厳かに飾られている様子です。華厳経の華厳です。最後にお祝いで飾られていた花も頂いたのですが、花のような人々に囲まれた楽しいひと時でした。
志をもって入社など新年度を迎えた方々は、各自決意をもって迎えられたことと思います。
『華厳経』には「初めて発心するときは,すなわち正覚 (仏陀の悟り) を成ず」とあります。発心(ほっしん)とは 発菩提心 (ほつぼだいしん) の略でして、仏陀の悟り (菩提) を得ようと決意することを指しています。
まずは、決意という意識があればもうそれは成ったも同じなのです。菩薩への第一歩おめでとうございました!
 

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