42歳の抱負
今年は海外に多く出ておりました。先日は、やっとジャマイカ、キューバにも訪問することができ、また新たな知見を得ることができました。ありきたりですが、行ってみないとわからないことがあります。中南米は奴隷貿易との関わりなく語ることはできません。人類史に残る悲劇の一つで、いまだにその傷跡を多く残しています。悲劇の比較は意味がないとは思いますが、自分たちの近い世界だけを見ていては、世界との関係において、自分勝手な見方しかできなくなってしまいますね。虐殺の果てに生き残った人たちの気質にも、きっと過酷な環境が影響していたのではないかと感じます。いまだに植民地が残るカリブ海は、ただ単にリゾートではくくれない想いを感じました。
また、タイに今年は多く訪れました。先月、タイの王様が亡くなり、タイも新たな挑戦が始まっているように感じます。タイとは中学、高校生のころから縁がありましたが、今年になって急に縁深くなりました。親日で日本人も多く住むタイは過ごしやすく、バランスがいい国であります。親しみやすい外国としてアジアとの関係強化の出先としては面白い場所だと思います。
そして、琉球石油創業社長である稲嶺一郎氏がかつて満州鉄道の駐在員としてバンコクにいた際に、アセアン人脈を作った場所でもありました。その後稲嶺一郎氏はインドネシアにおいて独立戦争を支援することになります。私もインドネシアともまたご縁ができてきそうな感じであります。面白いもので、縁というものはコントロールできるものではありません。こちらが熱望してもうまくいくとも限りません。かといって、完全に受け身だけでは勢いが削がれてしまいます。運命の波乗りは楽しむことなのかもしれません。
紆余曲折がありながらも、人の縁に恵まれていることが有り難いです。この10年で失敗や不義理など色々迷惑をかけているのも事実ですが、当初の想いを忘れずに、沖縄からコツコツとまた諦めずにやっていきたいと思っております。先日、沖縄で素晴らしい結婚式に参加させていただく機会がありました。類は友を呼ぶといいますが、愛はそんな垣根さえも超えていくのだと感じました。区別したり、差別したり、人はどうしても自分の眼鏡で物事を見てしまいます。物事をありのままに捉えることは訓練なくしてできることではありません。人間関係が人生の質を左右するでしょうが、そのことを本当にとらえて、人と向き合うことを実践できている人がどれほどいるのでしょうか?
世の中は、わかりやすいリーダーが次々と誕生しています。そうした時代だからこそ、目立たない場所でもう既に新たなリーダーシップは生まれているかも。本当に大事な変化ほど気が付かれないものかもしれません。バタフライエフェクトといいますが、自分の些細な行動が回り回って、世界に影響を与えているとしたら素晴らしいことです。自分も世界の一員ですから、微力ながら貢献できればと思います。懲りずに失敗を繰り返すかもしれませんが、体験しないとわからないバカだということはわかりました。バカな自分に今後ともお付き合い頂けましたら幸いです。
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