社会起業家論
最近「社会起業家」について論争があった。発端は著名な経営者が「社会起業家は逃げているだけ」という意見を発したことにはじまるようだ。昔は私も社会起業家というレッテルは何か違和感があった。企業は存在するだけで社会的意味があると思っていたからだ。
3年ほど前、ETICが主催した社会起業家がテーマのイベントに呼ばれたことがあり、一応私も沖縄のことをしていたので社会起業家として捉えられていた。その時社会起業家の若者らとお会いした。あれから彼らは今もコツコツと頑張り続けてやっと陽の目を見たのだ。
一言で言うと、今の若者が社会的なことに興味を持つのは、そういう時代だからだ!
Business1.0の時代は、カーネギーやビルゲイツのように、事業で大成功した人がリタイア後に社会貢献する時代だった。
Business2.0の時代は、金融会社やコンサル会社である程度成功したサラリーマンがそのスキルとわずかな資金を使って、社会貢献ビジネスをする時代。
Business3.0の時代は、卒業後すぐに社会貢献ビジネスを志向する時代なのだ。
金が貯まるまで待っていられない。地球規模でのあらゆる危機が迫っていると、感じている人達がたくさんいるなか、すぐに直接的に社会貢献したいのだという想いがあるのだ。実際、大学で講演した後、相談しにくる若者はアジアの為にとか、社会の為にという想いが強い。
今の若者のほうが立派ではないか。
我々の時代は、まだ自分が豊かになることを志向していた。
時代を作るのは、いつも若者なのだ。
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