新たな光
今日は沖縄が日本になって40年の日だ。節目の日に興味深いニュースがあったので、それを信号と捉えて書いてみたい。ジョニーデップとかつて創業した会社と沖縄についてだ。
ジョニーデップとティムバートン監督が映画の宣伝のために来日したというニュースを見た。彼らが最初に組んだ映画が、「シザーハンズ」だ。あの映画から、俳優としての活躍が始まった。彼は元々俳優業に興味があったわけではなく、当時妻だった女性の元彼がニコラス=ケイジで、彼から勧められて俳優としてのキッカケを得た。元々はというか、今もだが音楽活動をしていて、それなりには成功していたのだ。
そんな姿はあまり知られていない。以前、トムクルーズでも似たような話を書いたが、覚えているだろうか?(いい人が飛躍できない理由)ちなみにシザーハンズは最初トムクルーズが出演する予定だった。運命は面白いものだ。自分が飛躍するキッカケは自分だけでは作れないものだ。それがわからずに、自分だけの力で成し遂げようとする人が多い。ご縁を大事にすることは、原点を大事にすることで、それは自分を大事にすることと同じことなのだ。
シザーハンズは自分にとっても思い出深い作品だ。菩薩としての生き方を教わった。主人公のエドワードと同じように、警察に関係したことも、今となっては予言だったのかと感じるくらいだ。改めて見てみると、自分の人生に起こったことと、とても似ていて他人事とは思えない。
参考までに過去に書いたシザーハンズ関連の記事をまとめておく。
菩薩シザーハンズ http://ozeki.fa-fa.com/?eid=1308005
さて、いつも原点が大事だと話しているが、私の一つの原点である創業した会社が転機を迎えたと知った。創業メンバーだった方から連絡をいただいて知ったのだが、原点を大事にしてくれている人の存在は有り難い。自分が決めたサイバーエージェントへの売却という形から、また新たな道を選ぶ選択をしたというニュースだった。
当時を思い起こすと、会社の株を買いたいという話は4つほどあった。値段や条件でいえば、他にいい選択もあったのだが、短期的ではなく、長期的に今後も誰にとっても良いプロセスになると思ってサイバーへ売却という決断をした。何が本当に良かったかは、歴史が証明するのだろうが、現時点でも新たな道を選ぶことが出来たというだけで、よかったのではないかと感じている。
違う会社に売却していたら、会社自体がなくなっていた可能性が高いと思う。関わった人間たちにとっては、なくなるよりは元気でいてくれるだけで嬉しいことだ。実際に頑張って来られた関係者の努力の賜物だ。敬意を表したい。
ジョニーデップにとっての音楽と、私にとってのIT企業は似ていると感じている。私は沖縄で菩薩業に出会った。ジョニーが俳優業に出会ったように。沖縄に関わってから今までの数年で、シザーハンズを体験したのだ。代表作ができたようなものだ。
シザーハンズからジョニーデップが始まったように、私もこれからが菩薩としての始まりである。私にとってのティムバートン監督は、如来なのだ。沖縄で出会った人だ。
私が創業した会社は、名前を変えてvoyage groupとなっている。創業時はaxiv.comという名前だった。設立日は1999年10月8日。なぜこの日にしたかは、学生時代にお世話になっていた人の誕生日と元彼女の誕生日で忘れないと思ったからだった。もう一つ理由があるが、それは秘密にしておこう。
そして、後で知ったのだが、jobwebの創業日も同じ日だった。そして、その社長である佐藤氏の誕生日が、沖縄復帰の日なのだ。それが今日である。
40年目という節目の日に、自分にとっても節目となるニュースを聞いて、沖縄の将来をも重ねあわせたくなった。いつかはわからないが、近い将来沖縄は独自の道を歩むことになる。いま放送中のアニメ、エウレカセブンAOでは中途半端な独立状態の沖縄が今後どうなるのか楽しみなところだ。この時期にこのアニメが放映されていることも信号ではないだろうか。
台湾からの沖縄行きが、琉球行きと表示されているように、知らぬところ、気づかぬところで琉球という存在は増しているのだ。新たな歴史の始まりを感じる。
いずれにせよ、つきつめてみれば、問題の根源は、部分と全体の関係性の問題につながる。個人と社会。沖縄と日本。日本と世界。近代西洋が作り上げてきた世界の限界が見えてきたのだ。新たな道が光となる。その光は沖縄から始まると信じている。もちろん信じるだけではなく、新たな道のひな形を作っている。歴史の創造に参加したい方は沖縄に来られることをお勧めする。ビットバレーの時の渋谷のような場所が、いまの沖縄なのだから。
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