喪が明けたとの信号を頂いたので、「藤田小女姫」について書きたいと思う。
かつて一世を風靡した、いわゆる占い師の藤田小女姫(こととめ)は、占い師の走りである。美少女占い師としてデビューし、政財界の大物を顧客にして大いに頼られた。
彼女が活躍した時期と、日本の高度経済成長期はぴたりと一致する。彼女のエピソードで一番有名なのは、日米安保条約が通るかどうか時の首相、岸信介が藤田小女姫に相談したところ、
「条約は成立するが、あなたの内閣は短命でしょう」と予言したことであろう。事実その通りになった。
また、キッコーマンの名称を社名にするよう提案したり、松下幸之助のいわゆる「山下跳び」といったことも彼女の助言によるという。
何事も表と裏があり、表で出てくる情報は実はたいしたことはない。出てこない裏の情報にこそ価値がある。彼女はフジサンケイグループの鹿内氏の近くに専用の部屋を用意され、その部屋に各界から面談希望が殺到した。
ちなみに、元々産業経済新聞だったものを、サンケイ新聞と縮めて題号を変更したように、略称の名称の走りも彼女だといわれている。
一世風靡した藤田小女姫だったが、メジャー路線に行き過ぎては困ると、彼女が経営しているとされたサウナで事件が起こり、表舞台からは封印されていった。これも意図的である。
そんな彼女を仕掛けた人間がいる。その人は、小佐野賢治である。彼と通じていた、田中角栄も小女姫を活用していたが、その情報が表に出ることはない。本当に活用していた人ほどでてこないものなのだ。あまり情報の出ることがない小佐野の名前がでているのはどういうことか?その場合はわざと出しているのだ。
彼女のような存在は、鶴の一声としての効果もあり、権力者からすると利用価値があるのだ。裏の存在として、古代より霊能者の存在は欠かせない。今も政治家や経済界の方々から沖縄のユタの紹介依頼が尽きないのには理由があるのだ。
先日、外務省の方にも小女姫案件があったとお聞きした。彼女は実は沖縄にも関係しているのだ。それについてはまた書く。